電源ノイズや電源電圧から比較すると影響は小さいかもしれませんが、電源の持つ出力インピーダンスも重要な要素です。出力インピーダンスと言うと難しい話のように聞こえてしまうかもしれませんが、簡単に言い換えると「流れる電流が変わっても一定の電圧に保ち続けられる能力」のことです。インピーダンスが低い方がこの能力が高くなります。バッテリーの場合は内部抵抗と呼ばれることが多いです。
ACアダプターでは、出力電流が急激に大きくなっても十分な電流を供給することが可能で、かつ安定した電圧に保つことができるものが性能の良いアダプターとなります。バッテリーも同様です。安価なバッテリーの多くは、エフェクターに接続した状態で電圧を測ると9V以下になることもあり、内部抵抗値が高いことを表しています。
これらの結果から考えると、エフェクターを動作させた状態で電圧が低下しないACアダプターもしくはバッテリーが性能が良いものと考えられます。
今回の総括
第一回は「バッテリーとACアダプターでは音が違う。どちらの方が音が良い?」という質問を元に、電源ノイズ、電源電圧、電源出力インピーダンスの3つの視点で話しを進めてきました。ACアダプターであれば「ノイズが少なく、エフェクターに接続して動作させても電圧がDC9.5V〜9.8Vで安定している」、バッテリーであれば「エフェクターに接続して動作させても電圧がDC9.5V〜9.8Vで安定している」という条件が満たされるものが良いサウンドを得られると考えています。
結果として、音質の良い条件を満たしているものは音質が良いと言われているバッテリーのみで、市販されているACアダプターではこの条件に当てはまる製品は見つけることができませんでした。「ない物は作る!」の精神で開発がスタートするわけです。次回は、実際の開発内容についてお伝えしたいと思います。
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