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第4回
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今回は引き続きシールド部、ジャケット部など主な構成要素の解説をしていこう。
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8:シールド
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インシュレーターに包まれたコンダクターにノイズの原因となる外部からの電磁波の進入を防ぐのがシールドである。それと同時に信号の邪魔になる電磁波をアースに落とすマイナス側の導体の役割も果たしている。理想を考えれば、シールドの構造は銅製のパイプのようなもので覆う形であればノイズを大幅に遮断できるが、それでは柔軟性が要求されるケーブルとしては用をなさないので、細い銅線を編み込んだ布状の筒の形状が一般的だ。だが、その編み目の隙間からもノイズは進入するので、プロビデンスでは超過密編み込みシールドを採用している。これは柔軟性よりも低ノイズな特性を重視したもので、シールドに使用する銅線の柔らかさや、その他のパーツの特性とのバランスで必要な柔軟性を損なわない良好な使用感を備える設計がなされている。更にシールドの内側には導電ビニールの層が配置され、これはシールドの補助としてノイズを遮蔽する役割と共に、コンダクターとシールドの絶縁性を高める機能も同時に果たしている。プロビデンスのS102やP203に使用されているコンダクティブ・ビニールにはカーボンが混入され、シールド効果を高めている。
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9:ジャケット
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ケーブルの線材の外側を覆うジャケットはコンダクターとシールドを保護するために耐久性が要求される部分で、プロビデンスでは広く一般的に遣われているPVCが素材として使われている。ここでも素材や構造などの違いによる音質の変化がある。これは線材と外環境との間に生じる静電容量の違いによるもので、驚くべきことに、素材が同じでも、ケーブルの色によってもサウンドが変化するという。これは着色に用いる素材の成分の特性の違いによるもので、例えばプロビデンスのケーブルは同じ黒っぽい色のケーブルでも、モデルごとに微妙に色味が異なり、これはサウンド特性を考慮してジャケットを決定した結果によるものだそうだ。また、P203で採用されている紫色のジャケットは、明るすぎる色では音質面では満足のいく結果が得られなかったため、音質と暗い場所での視認性の高さのバランスを考慮して決定されたものだ。
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10:線材の仕上がり径
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ケーブルの線材の太さという点に関して、ケーブル入門者は、経が太ければサウンドも太いというイメージを抱きがちではないだろうか。確かに高級なケーブルでは線材が太くなるという傾向もあるようだが、実際は線材の太さは、あまりサウンドの目安にはならず、柔軟性や重量など、取り回しの面を考慮しないでコストを抑えようとすると結果として太くなってしまうことがある。プロビデンスのケーブルの太さは、使用目的や使い勝手の面や価格も含めたバランスも考え、モデルごとに最適な線材の太さが決定されている。線材の太さに関しても、先入観を取り除いて選んでほしいところだ。
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11:プラグ
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ギター/ベースと、アンプやエフェクターなどの外部機器との接点となるのがプラグだ。プラグ本体の材質は一般的にブラス(真鍮)が多く、銀色のものはニッケル・メッキ、金色のものはゴールド・メッキが施されている。これも、単に高級感を演出するために金メッキが施されていたりするというわけではなく、サウンド・ニュアンスや機能性の面で仕様が決定されている。プロビデンスのケーブルも、高級モデルだからゴールド・メッキというわけではなく、最終的な音質のバランスによって24金メッキとニッケル・メッキが使い分けられている。
プラグの形状もプロビデンスのこだわっている点で、世界的に標準となっているインチ規格のジャックにマッチした経のサイズやチップの形状を採用し、日本製ケーブルのプラグにありがちなサイズの不一致を解消している。実際には同一ブランドのジャックとプラグでも、仕上がりの誤差によって生じる不具合を避けるため、プラグがジャックの経よりもわずかに細く設定されており、接点としては接触抵抗の面で理想的ではないものだったりする。プロビデンスのプラグは世界標準のジャックにジャストフィットするサイズとなっているが、これは海外製品を凌駕する1/100mm単位という精度の高い生産技術により、仕上がりの誤差によるバラツキの少なさが実現されているからこそ可能となったスペックである。また、ジャストフィットすることでプラグとジャックの接点が多くなり、音質的にも有利に働くことはもとより、プラグがジャックから抜けてしまう事故を防ぐという信頼性の点でも注目すべきポイントだ。
L字型プラグのデザインに関しては、プロビデンスは実用新案を取得している、L字型の角度が91度という独自の特殊角構造を使用してるのも特徴的なポイントだ(プロビデンスケーブルの全貌第2回を参照)。プラグ・カバーは抜き差しの際の使用感に繋がる部分だが、線材のシールドと同じく、外部からのノイズを遮断する役目も担っており、やはり材質の違いによってサウンドのニュアンスも変化する。プロビデンスではサウンド面も考慮して素材としてブラスを採用している。
次回は・・・。何と先日、プロビデンスケーブルのテスト試聴会に参加する機会を得たので、その内容も兼ねてプロビデンスケーブルの開発、生産管理について詳しく説明しようと思う。 |
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